やまそうの音ゲー紀行

音ゲーに関する幅広い話題について書きます(上達論多め)

音ゲーの上達における、「投資的」な考え方

どうも、やまそうです。

 

ここ数ヶ月の間、音ゲーの上達にフォーカスした記事を書けていなかったので、近々考えていた事をまとめてみようかなと。

 

今回のキーワードは「投資」です。簡単に投資について説明すると、「将来に得られる大きなリターンを見越して、現在の資本を投じる事」と理解してもらえればOKです。「でも、投資って経済の話で使われる言葉じゃないの?」と思われる方が多いと思います。しかし、自分は音ゲーにおいてもこの「投資」の考え方が非常に重要だという風に考えています。ここからは、自分がいくつかの「投資的」な考え方に基づいて実践している事について説明します。

 

世間でも投資がブームなようですが……?

 

その1: 家庭用を導入してみよう

これは実際にやっている方も多いでしょう。家庭用音ゲーの代表的な例だと、IIDXのINFINITASやコナステ版のSDVXなどでしょうか。

 

一般に、音ゲーの環境整備にはコントローラーの購入や楽曲パック購入などを考えると数万円程度の費用がかかります。しかし、音ゲーの家庭用や楽曲パッケージは「買い切り式」な事が多く*1プレーし続けていれば必ずどこかで元が取れます。

 

仮に月額課金制だったとしても、月額2000円前後と考えると1クレ4曲とすれば1ヶ月当たり80曲以上プレーすれば元が取れます。メインでプレーする音ゲーであれば1ヶ月で80曲は絶対プレーするはずなので、実はめちゃくちゃお得です。また、「待ち時間を考慮せずにプレーできる」「ゲーセンに行くまでの交通費がかからない」といった要素を考慮しても、家庭用音ゲー環境を整備する事は音ゲーが上手くなりたいのであれば強く推奨できると言えます。

定期的に楽曲パックも安くなってます

 

その2: 「下埋め」をしよう

ここで言う下埋めとは、Lv1から順にプレーしていく事ではなく、「各楽曲の最高難易度の譜面を一定スコア(AAA、Sなど)以上で埋めていく事」*2を指します。

 

「下埋めをすべきか否か?」というのは音ゲーマーの間でもよく議論の対象となる話題ですが、個人の意見としては、「下埋めは"原則"するべき」と考えています。

 

まず下埋めをするべき理由についてですが、以前書いたこちらの記事で説明していますのでそちらを参照していただけると。簡潔にまとめるならば、「譜面認識で余った集中力のリソースを、光らせる意識へとより効率的に回せるようにするため」です。

vivace0319.hatenablog.com

次に、「原則」といった理由が2つあるので順に説明します。1つは、「収録曲数が多すぎるため、今から全曲触るのは現実的に厳しい」という場合です。これはiidxやボルテ、ポップンなどが該当すると思います。このような場合においては、「譜面自体は完璧に見えている」と自信を持って言える難易度(≒ほぼ100%のリソースを光らせる意識に振る事ができる難易度)から始めるのが良さそうです。

 

例えばの話ですが、iidxでLv3の譜面とLv5の譜面があって*3、両方とも余裕でフルコンできるプレイヤーがいるとします。この人がスコアの練習をしよう、となった時にどちらの譜面で練習する方が効率的でしょうか?これは勿論ノーツ数の多いLv5の譜面を練習した方が良いですよね。何故なら、Lv3の譜面よりもLv5の譜面の方が1曲当たりの「集中して光らせる練習」の回数が増えるからです。あくまでも本質は「全曲触る事そのもの」ではなく、「簡単な譜面で光らせる練習をする」という事に注意する必要があります。

 

 

もう1つは、1つ目の理由とも少し重なる所があるのですが、「そもそも全曲埋められるほどお金がない」という場合です。確かに全曲埋めは極めて効率的な練習方法と言えるのですが、そんなにお金がない方もいると思います。この記事を読んでいるかどうかは分かりませんが、中高生の方は特にそうなのではないでしょうか。普段のお小遣いから必死に音ゲー代を捻出している事だと思います。*4

Q. 何という楽曲のBGA

全曲埋める、というのは確かに効率的な練習方法なのですが、「投資的」と書いているようにある程度の軍資金が必要で、かつ大器晩成型の上達曲線を描きます。そのため、「曲を埋めてたらお金がなくなった」という事になりかねません。

 

低難易度埋めも新しい曲と出会う喜びなどがあるのでそれはそれで楽しいのですが、難しい譜面もやりたい方が多いと思います。いくら音ゲーが上手くなりたいからといって「難しい譜面がやりたいのに、下埋めだけでお金がなくなってしまう」というのは勿体ないし、何より続けられないと思います。そういう方々からすれば、高難易度を中心的に触るという遊び方もアリでしょう。

 

※↑ではモチベーションの観点から高難易度中心の遊び方もあるよね、としましたが、上達の観点から見ても有効なのではないかと考えています。確かに「地力が不足した状態で粘着したら癖がつくかもしれない」といったデメリットが無い訳ではないのですが、「高難易度譜面に慣れ親しむ」というのは長期的に音ゲーの上達を捉えた際にどこかで必要な事です。個人的な話になりますが、高難易度譜面に苦手意識がついた結果、一部の譜面だけ致命的にできないプレイヤーも見かけた事があるので……

 

では最後に、「どの機種ならば全埋めした方が良いの?」という事について書いておきます。具体的な機種名を挙げるならば、iidx、ボルテやポップンは適度に埋める程度に、逆にセガゲー3機種*5に関しては全曲触る事をある程度想定していると考えられる*6ので、余裕がある方は全曲触ってみるのが良いのではないでしょうか。

CHUNITHMのポゼッション対象、1000譜面以上あるらしい……

 

その3: 基礎地力をつけよう(※余力があれば)

これに関しても以前説明した事があるので、詳しい説明はそちらの記事に譲るとします。簡単に言うと、「ベースとなる地力をつけておいた方が、色んな機種やる時に『つよくてニューゲーム』できるからすぐ上手くなれるよね」という話です。「上手くなりたい機種を今やるのではなく、他の機種をやってから戻ってくる事で上達速度や地力の上限を上げる」という風に解釈すれば、これもある意味「投資的」な発想と言えるのではないでしょうか。

vivace0319.hatenablog.com

とは言っても、元記事でも説明していますが「飛び抜けて上手くなりたい人」以外は無理にやる必要ないです。何故なら、「効果を実感できるまでに年単位の時間がかかるから」です。楽しみながら地力上げのために別の音ゲーをやれるなら別ですが、そこで音ゲーに対するモチベーションが途切れてしまったら元も子もないので……

 

おわりに

この記事を書くに至った経緯ですが、自分はこれまで同じ実力帯のプレイヤーと比較した時に、比較的"効率的"に上達してきたと思っています。これは別に自慢したい訳ではなくて、「他の人より限られたリソースの中でいかにして成果を最大化するか?」というのを考えていたからでもあります。*7

「限られたリソースで成果を最大化」でナップサック問題を思い出したらしい

音ゲーが上手くなりたくてお金と時間が十分にあるなら音ゲーはやった方が良いし、やればやるほど上手くなります。しかし、残念な事にお金や時間や体力といったリソースは有限です。また、どのリソースが多いかというのも時間と共に変化します。*8上達するためには、使えるリソースが変化する中で「今できる事・すべき事は何だろう?」というのを考えるのが大切なのではないでしょうか。

 

自己啓発書みたいな文章になってしまいましたが*9、今回はここで。

 

それでは~

 

おまけ

やまそうさん、ブルーアーカイブを始めた結果、沼に嵌まっているらしい

ユウカASMRは神なので買いましょう

鷲見セリナさんをよろしくお願いします

 

*1:上の例で挙げた2つは両方とも月額課金制なので例として相応しくない気もしますが、有名どころといえばこの2つなので仕方なし……

*2:iidxのLEGGENDARIAやポップンのUPPERのように追加譜面が存在する場合は、その1つ下の難易度の譜面も

*3:Lv5の方がノーツ数も多いものとする

*4:昔の自分がこれだったので気持ちは凄く分かります

*5:オンゲキ、CHUNITHM、maimai

*6:オンゲキの~撃プレート、CHUNITHMのレーティングポゼッション、maimaiの神系プレート等

*7:実際こういう事について考え始めたのは大学生以降ですが……

*8:学生は時間があるけどお金がない、社会人はお金があるけど時間がない、といった風

*9:そもそも今回の話自体、別に音ゲーに限った話ではないです