やまそうの音ゲー紀行

音ゲーに関する幅広い話題について書きます(上達論多め)

【オンゲキ上級者向け攻略】RATING MASTERから始める紫TTS埋めのススメ

どうも、やまそうです。

 

ここ最近フォロワーのオンゲキ勢でもレート17到達、いわゆる「RATING MASTER」を達成するプレイヤーをよく見かけるようになりました。いわゆる「レマス達成記念記事」も拝読させていただいております。めでたい話!

 

ところで、LCQの時のゲキチュウマイ生放送でもRATING MASTER*1の人数について言及されていましたが、今ってレマスの方300人くらい存在するらしいですね。いくら昔*2に比べてハードルが下がったとはいえ、プレイヤーの進歩には目を見張る物があります。

 

多すぎんだろ……

 

さて、ここからが本題です。レマス取得おめでとうございます!では、次は何を目標にしますか?

 

 

 

ほとんどのオンゲキプレイヤーにとって、「レマス取得」というのはオンゲキの音ゲー面での最終目標と言っても過言ではないと思います。そのため、レマスを取得するために頑張ってきたプレイヤーがいざ「レマス取ったぞ!」となると「これから何を目標にすれば良いんだ……」という状況になってしまいがちです。いわゆる燃え尽き症候群ってやつです。

 

別に上手くなるための音ゲーが全てではないですし、レマスを取得してオンゲキというゲームに大きな区切りをつけられる、というのも素晴らしい事だと思います。他にやりたい音ゲーがある、という人だっているでしょう。*3

 

しかしそれでも「自分はまだ『オンゲキ』が上手くなる、上手くなりたい」と思っている人に向けて、一つの指標を提示するのが今回の記事の目的です。結論から言うと、

 

「紫TTS*4埋めをやろう!!!」

 

という話です。では、ここからは何故紫TTS埋めなのか、埋める事によるメリットや注意点などについて解説していきます。

 

 

 

1. 紫TTS埋めのメリット

 

1.1. 理論値まで反映される実力指標である事

 

当たり前の話ではありますが、レマスを目指すプレイヤーはレートを上げる、という事に特化したプレースタイルが中心となります。しかし、レートという実力指標には1つ弱点があって、それが「SSS+(1007500点)以上のスコアが一切反映されない」という所になります。

 

オンゲキという音ゲーは最終的に1010000点*5を目指すゲームである*6以上、「理論値を出す練習」はどこかの実力帯で絶対に必要です。紫TTS埋めは1点でも伸ばせば結果に反映されるため、必然的に理論値狙いに向き合う羽目になり、結果的に実力が伸びるという訳ですね。

 

1落ちを踏むと、苦しい

 

 

1.2. 全国ランキングに入るのが"比較的"簡単である事

 

ここからはレマスを取得している前提の話になります。実を言うと、オンゲキで紫TTS全ランに入るのは思っているほど難しくはありません。少なくとも、単曲で全ランに入るのに比べればハードルは低いと言えるでしょう。単曲の全ランは恐ろしいもので、14ですら曲によっては理論値で100位まで埋まっている、Apollo・LAMIA・Selenadiaといった錚々たる15の高難易度曲ですら100位までSSS+以上で埋まっています。これに比べると、紫TTSはそもそも全曲埋めるのが結構な手間*7なため、実力的にはやや不足していても努力量である程度はカバー可能なコンテンツとなっています。

 

では、実際に試算してみましょう。2024/2/2現在、紫TTSの100位ボーダーは理論値-600000点前後。そこで例えば以下のようなプレイヤーを考えます。

 

15+: Recollect Linesが995000 (失点15000)

15 : μ3が1000000、それ以外の平均が1005000 (失点5000×17+10000=95000)

14+: 平均1007500 (失点2500×48=120000)

14: 平均1008500 (失点1500×109=163500)

13+: 平均 1009000 (失点1000×101=101000)

13: 未理論値50でその平均失点が500と仮定(失点500×50=25000)

12+以下は全理論値

 

以上の状況だと、失点は全部で519500点。これでも全ランに届きます。理論値狙いにあまり慣れていない人からすると、13以下で失点25000というのはハードルが高いように見えるかもしれませんが、少なくとも13+以上に関してはレマスを取れる実力があるなら*8そこまで難しくないはずです。どうですか?全ランに入れそうな感じがしてきませんか?

 

自分の過去を思い返してみても、全ランに名前が載る、というのは自分が上手いプレイヤーの仲間入りを果たしたように感じられて嬉しいものです。まずは全ランに入る事を大きな目標の1つとして、TTS埋めをしてみませんか?

 

こういう魔界も、あります

 

 

2. 埋めるにあたっての注意事項

 

2.1. 「理論値を出す」という事に慣れよう

 

今回の記事を読んで「よし!下から理論値埋めするぞ!」となったとして、恐らくですが最初はそう簡単に理論値は出ないでしょう。それもそのはず、「高難易度で1007500点さえ出せば良いゲーム」と「低難易度で全てのノーツを正確に押し切るゲーム」はあまりにも性質が異なるからです。

 

これに関しては正直慣れの側面が大きいと思っていて、目線の高さを一定の高さに揃える、1ノーツに割く集中力のリソース量に慣れる、集中しなければいけない所と集中せずとも光る所でメリハリをつける、etc……考えるべき事は無数にあります。今挙げた要素達を「認識力的には絶対に足りている」と言い切れる低難易度譜面で少しずつ鍛えていく事が、将来的に14や14+のような高難易度譜面で理論値を狙う、となった時に役立ってくるのではないかな~と思います。

 

自分の理論値メモを引っ張り出してきたのですが、削除曲を見つけて涙が止まりません

 

2.2. モチベーションの保ち方

 

もう1つはモチベの保ち方についてです。下から埋める、と言うにせよ12や12+にそれぞれ100譜面、下手すればそれ以上ある訳で、それらを片っ端から埋めるのはよほどやる気に満ち溢れてないと正直厳しい*9です。これまでずっと14+以上の高難易度譜面をやっていた人がいきなり12とかをやるのですから、しばらくは「譜面は簡単すぎる、でも理論値は出ない」という事に苦しめられると思います。

 

そこで、「オンゲキをやる日には最低~譜面理論値を出して帰る」という風に決めて少しずつ取り組むのをおすすめします。実際にやってる人も見かけますね。譜面が簡単という事もあって、ウォーミングアップも兼ねられるので良いと思います。

 

明星ロケット(MAS12)。東方文花帖の難関スペルカード「金閣寺の一枚天井」の再現弾幕が登場する

 

ここまでは下埋め的な意味でのモチベ管理の話をしていましたが、高難易度の精度狙いについての話もしておきましょう。具体的には、「埋める難易度帯が1つ上がった時」の話です。例えば13がある程度理論値が出るからといって13+がすぐに理論値出せる訳ではないですし、13+から14や14から14+についても同じ事が言えます。

 

という訳で、「これまである程度理論値で埋めてたのに1つ難易度上がったら全く理論値出せる気配無くなったわ、どうしよ……」という壁に直面する事が恐らくあると思います。そんな時は一度理論値狙いから離れて、もう少し緩い目標を設定してみましょう。具体的には1009000埋めや1009500埋め、同難易度の平均スコアを参照して目標を立てるのも良いでしょう。理論値狙いでないにしろ、精度の事を意識したプレーを続けていれば、必ず精度力はついてきます。

 

これは余談ですが、前身内のレマス同士でオンゲキについて喋る回をしました。その時にも「14の1009000埋めはとても練習になる」という話が出てきていたので、かなり信憑性は高いと思います。

 

 

3. おわりに

 

という訳で今回は紫TTS埋めについて書きました。「RATING MASTER」という称号はあらかじめゲーム内に設定されている指標であって、「レマスを取る事によって『レート』という概念から解放される」とも言える一方で、そこから先は自分で目標を立てていかないと行けないんですよね。それだけに茨の道ではありますが、地道な練習を積み重ねていく事でいつかは殆ど誰もたどり着けない高みへと至る事ができる、と自分は信じています。そして、そのような厳しい練習を続ける人を導けるような文章を書ければ良いなぁとも思っています。

 

それでは~

 

 

 

 

*1:以下、「レマス」と呼称します

*2:Apollo・LAMIA+メモリーボス曲4曲+Selenadia全SSS+が実質的なスタートラインだった時代もあったらしい

*3:余談ですが、サブ機種として片手間でレマス取る人がたまにいますけど適応力高すぎませんかね……

*4:TOTAL TECHNICAL SCOREの略。MASTER譜面の全曲合計テクニカルスコア

*5:以下「理論値」と呼称します

*6:極論すればPスコア理論値なのかもしれませんが、現実的に到達可能なラインとして

*7:全部で600~700曲行かないくらいだった気がします

*8:タイトルに「RATING MASTERから」と銘打っているのも、地力が足りていないと14+や15での失点が大きすぎると下埋めしている場合ではなくなってしまうからです

*9:自分は結局下からローラーしてましたが、モチベの観点からはあまりおすすめしません