どうも、やまそうです。
今回は、リオールさんの「音想-音ゲー感想企画-」に参加させていただいております!この企画はざっくり説明すると、「あなたの一番好きな音ゲー曲、譜面について語ってみよう!」というものになります。(こちらのブログにも同様の記事が公開されています)
この企画に記事を寄稿するにあたって「自分の好きな曲って何だろう?」というのをしばらく考えたのですが、これがなかなか思いつかない。というのも、自分の音ゲー曲に対する"好き"の気持ちが凄く分散しているからなんですね。そのため好きな音ゲー曲は沢山ありますし、新しい曲や譜面を求めて色んな音ゲーを触っているのですが、「自分といえばこれ!」という曲、その曲で1つの記事を書けるほどやり込んだ曲が殆どありません。あとは自分が普段同じ曲をやり込む時は「その曲が好きだから」というより「その曲をやり込む事が上手くなるために必要だから」である事がほとんどだから、というのもありますね。
という訳で、今回の記事では自分にとってまさに「因縁」と呼ぶに相応しい曲の話をしようと思います。その曲とは……
という訳で、ここからは心(MASTER)の話をしていきます。
・楽曲情報
ジャンル: オンゲキ
アーティスト: 削除 (Violin : Katali)
BPM: 80
対戦相手: 柏木 咲姫 Lv.30
譜面定数: 14.4(PLUS~SUMMER)→14.5(SUMMER PLUS~bright)→14.6(bright MEMORY)
ノーツデザイナー*1名義: monoclock,Life
総ノーツ数: 1035
ベル数: 255
さて、譜面の話をする前に楽曲情報について見ていきましょう。まずはアーティストの削除氏について。削除氏といえばPANDORAがPARADOXXXしちゃう曲とか、BGAでビーム撃っちゃう曲などが有名ですが、非常に広いジャンルの曲を書かれる方、という印象があります。*2
例えば、オンゲキbrightで登場したボス曲「Magical Panic Adventure」では作曲者本人も語るように1曲の中で様々な音楽ジャンルが登場する、という構成になっています。ちなみにこちらのMASTER譜面を担当したのは一ノ瀬リズという人物なのですが……(後で出てきます)
【告知】
— 削除 / Sakuzyo (@sakuzyo_skz) 2022年2月9日
「オンゲキ」に、
新曲「Magical Panic Adventure」
が収録されます!
チップチューンからオーケストラになりジャズになりケルトになりトランスになり3拍だけハードスタイルになりロックになってハードコアになって最後は爆発オチです!宜しくお願いします。https://t.co/CeMsW3S5li
「心」においてもこの作風の広さが活かされているように思います。バイオリン主体でオーケストラ風の曲調でBPMが80しかない音ゲー高難易度曲は後にも先にも現れる事は恐らくないでしょう。
では次に譜面について見て行きましょう。まず目につくのがノーツ数が異常に少ない、という事です。この1035というノーツ数は登場したオンゲキPLUS時では通常譜面*3でLv14最小、Lv14だけで100譜面近く存在する現在においても4番目の少なさになります。言い換えると1ノーツの配点が重く、簡単に大量失点してしまう危険があります。にも関わらず譜面そのものも後述するようにとんでもない配置だらけなので、KoPでも選曲された事がある位トリッキーな譜面に仕上がっています。
さて、ここでノーツデザイナーについても触れておきましょう。ノーツデザイナーのものくろっく(monoclock)は現在オンゲキ譜面のクオリティリーダーを担当している人物です。なのですが、実はものくろっくと先ほど紹介した一ノ瀬リズは同一人物である事が明かされています。*4一ノ瀬リズは「ものくろっくがトリッキーな譜面を書く時の別名義」との事。では、一ノ瀬リズさんがやらかした担当した譜面をいくつか見てみましょう。*5
とまぁご覧のようにめちゃくちゃ尖った譜面ばっかりなんですよね。どうして「心」は一ノ瀬リズ名義じゃないんですか??????
・譜面について
やっと譜面の話までたどり着きました。ここでは「心」の難所について見ていきながら攻略情報のようなものを書いてみたいと思います。
1. 流しそうめん地帯
まず最初の難所にして最難所かもしれないこの配置。6レーンの階段が謎の速度で一生降ってきます。本当にどれくらいの速さで叩けばいいのか全く分からないので、ある程度回数をやって感覚を掴むしかないのかなという気がします。強いて言うならば赤BREAKが出てしまう時はfastに寄っている事が多い印象なので、「1ノーツずつ心を込めて叩く」*6のが良いのかなという気がします……
2. どちらの手で押す?
1サビ(?)の配置です。鍵盤に一部壁がついているため、どちらの手で鍵盤を取るか考える必要があります。見た目はインパクトがありますが、鍵盤がそこまで速くないので落ち着いて叩けば大丈夫。
余談ですがこの曲がKoPで選曲された際、自選で投げたかんなぎ選手は「鍵盤を右手だけで全押ししながら、壁を左手で取る」という荒業でこの地帯を理論値通過していました。右手が屈強すぎませんか……?
3. 片手トリル地帯
「心」といえばこの片手トリル地帯を思い浮かべる方が多いと思います。実際に、自分が理論値狙いをしている際にもここが最難所でした。
恐らく片手トリルが普通に出来る方なら「流しそうめんが一番むずい!」と言うと思うのですが、その前に自分の話をさせてください。自分、片手トリルがあり得ないくらい苦手なんですよ。どのくらい苦手かというと、14通常譜面未理論値ラスト3にGenesisが残るくらいです。
ではこの3曲の理論値難易度を難易度表で確認してみましょう。
Genesis以外の2曲ですが、ゼーレンヴァンデルングは難易度表上でも隔離となっているように文句なしの14最強、MEGATON BLASTも理論値人数こそは多い*7ものの、昔から14全理論値の大きな壁になる楽曲として君臨してきた楽曲です。一方、Genesisの理論値人数は98人と全国ランキングが100人理論値で埋まりそうになっているらしいです。
片手トリルのコツですが、通常の両手トリル*8と同じで「トリルの始動側の拍を意識する」というのが大事かと思います。特に心の片手トリルはBPMが絶妙でかなりfastが出やすいので、P判定のfast/lateを凝視してfastが出ないように必死に指を制御していました。誰か自分に片手トリルのコツを教えてください……
4. 爆速両手トリル地帯
片手トリルを抜けると、爆速の両手トリルが飛んできます。しかも単押し側の鍵盤が移動するため、きちんと4個ずつで押し分けないと一瞬でHITハマりしてしまいます。ここも追いつきさえすれば単体では非常に難しいという訳でもないのですが、ここまで理論値ペースだと緊張してBREAKを出す事故が頻発します。緊張ってこわい。
ここの配置は4つずつ認識を区切る事、トリルの始動側の手(前半だと右、後半だと左)のリズムを合わせる事を意識しながらP判定のfast/lateを凝視する事が重要な気がします。この人さっきからP判定のfast/lateを凝視しか言ってなくない?
5. 心
最後にして人によっては最大の難関になるかもしれません。曲の最後に「心」という形の弾が飛んできます。これも実は避け方さえ知っていれば難しくないのですが、理論値ペースでここまで通った状態で避けてくださいと言われると話が変わってきます。緊張はピークに達し、レバーを持つ手は震えて被弾し、1009990点*9が出てしまう不幸な事故が結構起きます。自分はなんとか一発で通せたのですが、これにならなくて本当に良かったと心の底から*10安堵しています。
ここまで通れば理論値です!お疲れさまでした。
さて、上のマイベストを見ても分かるように、自分はオンゲキで100回以上プレーしている曲が現在「心」しかありません。というのも、自分のプレースタイルが「1曲をやり込む」と言うより「色んな曲を触って上手くなる」という方に向いているからですね。後は普通にお財布の事情諸々で他の人よりゲーセンに行けていないというのもあります。
社会人になったらもうちょっとお金に余裕ができて今よりもっと音ゲーの頻度を増やせるはずなので、その時になったらしっかり「1曲をやり込む」という方にももっとフォーカスできたら良いのかなと思います。
それでは~
*1:オンゲキでは譜面製作者の事をこう呼びます。ボルテだとエフェクターって言ったりしますよね
*2:そもそも音ゲーへの提供楽曲数がめちゃくちゃ多いというのもあります
*3:オンゲキにはLUNATICという弾幕譜面などを隔離する用の難易度があるため、こういう書き方をしています
*4:
*5:brightまでの一ノ瀬リズが担当した譜面はものくろっくに名義が変更されています
*6:音ゲーマーの使う魔法の呪文の1つ。この他に「気合い」などがあります
*7:現在45人もいるみたいです、なんで???
*8:ピアノ経験者からすれば「トリルは元々片手でやるもの」と思われているので、違和感ある表現ならすみません……
*9:オンゲキは1被弾ごとに10点減点されます
*10:心だけに