やまそうの音ゲー紀行

音ゲーに関する幅広い話題について書きます(上達論多め)

【オンゲキ】紫13+全理論値のその先へ

どうも、やまそうです。

 

先日、オンゲキで紫13+全理論値を達成しました。という訳でポエムのようなものを書いてみようかと。

自分は今でもそうなのですが、粘着して理論値を出せるタイプか、一発勝負の安定感を重視するタイプかで言うと断然後者側の人間です。そのため、本当に単曲粘着が苦手です。どれくらい苦手かというと、これまでアーケード音ゲーで100回以上プレーした楽曲が片手で数えられるくらいしかありません。そんな中オンゲキで理論値埋めと向き合って、理論値埋め、そしてオンゲキというゲームそのものの上達について新しい発見がありました。今回はそれらの事について書きます。

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恐怖!あ・り・ま・す・か?(MAS)1009990男

①理論値狙いは「理論値を出すゲーム」ではない
「この人一体何言ってるんだ……」という感じですね。理論値狙いなんだから、理論値を出してしまえば終わりじゃん、と思うのが普通だと思います。しかし、この言葉の真意は「理論値狙いで理論値以外のスコアを出す事は無意味ではない」という事です。

 

音ゲーにおける理論値狙いでありがちな事として、「赤BREAKが出たから捨てゲーする」というのがあります。しかし、これは目先の利、つまり理論値を出す事だけを求めすぎて、本質が見えていません。

 

確かに、今埋めている難易度の譜面を全て埋める、という事そのものが目的であればそれでも良いでしょう。しかし、より広く将来の上達の事まで考えてみるとどうでしょうか。13~14のような譜面であれば、「より上位の譜面で今後理論値を狙いにいくにあたってある程度安定して光らないといけない配置」というものが出てきます。そのため、理論値狙いをする事は「安定して光る配置を増やす」という意味合いもあります。ひょっとしたらこちらの方が理論値を出す事そのものよりも重要かもしれません。また、「理論値以外は意味がない」と思いながら音ゲーをするのは精神衛生上非常に良くない、という観点でもこのようなプレーは極力避けるべきでしょう。

 

そこで、理論値埋めにおいて赤が出てしまった場合「何故今の赤は出たのか?」というのを考える事が上達への鍵となってきます。具体的な原因としては、「難所が通らなかった」「単純なケアレスミス」「集中力の枯渇で判定ラインの意識が雑になっている」など色々考えられるでしょう。難所が通らなかったのであれば、「自分でFAST/LATEを自分の打鍵が速い/遅いと認識できたか?」「追いつかなかったのか、指の独立性が足らなかったのか?」「難所を今より楽に押す指の形や運指や読み替えはないか?」などミスの原因を徐々に掘り下げて考えていくと良いのではないでしょうか。

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音ゲーマー大好きPDCAサイクル

注意して欲しいのは自分は捨てゲーそのものを否定している訳ではありません。具体的に赤が出ている原因が分かっている状態で捨てゲーをするのであればそれはそれで良いのではないかと思います。1つ例を挙げるならば「ここしか難所がなくて、それ以外の配置はほぼ100%通る」のようなケースですね。

 

最近では、オンゲキ以外の音ゲーでも「今回は自己べが出なかったけれど、難所の理解度は上がってきたから前進はしてるな」「今回は自己べが出たけど、たまたま難所が上手く行っただけで全く安定してないから本質的には成長してないし、きちんと後で譜面研究する必要がある」といった風に、最終的に理論値を出す事を目標とした上で自分が出したスコアの「本質」を常に考える意識をするようにしています。

 

②自分の「音ゲーセンス」を疑う/信じる事
これは結構個人的な話になります。突然ですが、自分は音ゲーが上手いと(少なくとも主観的には)思います。これまで様々な音ゲーをやってきた上での、音ゲーに対するベースの地力、という意味での「音ゲーセンス」では全音ゲーマーの中で上位5%には確実に入るでしょう。もしかしたら上位1%くらいに入るかもしれません。

 

正直な事を言うと、自分はこの「音ゲーセンス」に自信を持ち過ぎた結果、オンゲキというゲームに対してどこか驕りの気持ちがあったのだと思います。「ちゃんとやってる人が少ないだけで、結局ボルテのようなゲームがそこそこ上手い人間がオンゲキの判定とゲーム性に慣れれば、準ランカーくらいの実力にはすぐなれるんじゃない?」とすら思っていた節があります。自分で書いててめちゃくちゃ嫌な奴だな、と思います。

 

自分には「音ゲーセンス」があるから、自分には他の上手い人達がやっているみたいに数百回単位の粘着や、高度な読み替えはせずに、大体の譜面は見たまま押せれば良い、と考えていました。そして、自分より上手い人は自分より「音ゲーセンス」のあるような、別格の人なんだという風に考えて勝手に別次元の存在にしてしまっていました。

 

しかし、ランカーもほとんどの場合は自分達と同じ人間です。(たまに「音ゲーセンス」だけで全てを破壊していく宇宙人みたいな人もいますが……)自分にとって難しい配置は彼らにとっても難しい配置でしょうし、彼らだって理論値を出すためにそれらの配置が押せない原因を分析し、押し方や運指など様々な創意工夫をこらしています。勝手に彼らを神格化し、自滅するのはちょっと違うかなぁと思うのです。本気で上手くなりたいなら、使えるものは全て使った方が良いに決まっています。

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スペースが余ったので神(59歳)の写真を貼っておきます

ここまで自分の「音ゲーセンス」を信頼しすぎない、という内容の話をしましたが、ここからは逆の話をしようと思います。今オンゲキのランカーとして最前線で走っている人達と比べて、「音ゲーセンス」という点では自分も負けていないと感じます。勿論、現状ではオンゲキそのものの経験値差が膨大すぎて圧倒的な実力差がある訳ですが……

 

これは驕りではなくて、「『きちんとオンゲキと向き合えば』自分も普通の人がたどり着けない境地に行けるのではないか」という希望的観測です。自分はKoP出場を大きな目標にオンゲキをプレーしていますが、(モチベが維持できるか分かりませんが)KoPの予選が終わって、そこから1年でどこまで飛躍できるのか、自分の限界を試したいと思っています。

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予選を通過された方々、本当におめでとうございます

そのためにも、これから14の理論値埋めをして単純に地力で上から殴り倒すだけではなく、運指を組んだり押し方を変えたりといった「譜面の問題解決能力」を磨いていこうと思います。また、テクチャレでPスコアを出す練習もおいおいやっていく予定です。


それでは~