やまそうの音ゲー紀行

音ゲーに関する幅広い話題について書きます(上達論多め)

【音ゲー】「PDCAサイクルを回す」って結局何すれば良いの?

どうも、やまそうです。

 

早速ですが、皆さんはPDCAサイクルという言葉をご存じでしょうか?PDCAサイクルというのは簡単に言えば「Plan(計画)→ Do(実行)→ Check(確認)→ Act(改善)というのを繰り返していくと業務内容がだんだん良くなって行くよ~」ってやつです。

Wikipediaから拝借してきました

でこれが音ゲーとどう関わってくるんだ、という話になる訳ですが、このPDCAサイクル音ゲー上達論と極めて相性が良いんですね。その手の上達論系記事を普段読んでいる方なら音ゲーが上手くなる人はPDCAサイクルを回すのが上手い人だ」なんて文言を見かけた事があるはずです。これには自分も確かにそうだよな、と納得します。

 

 

しかし、音ゲーが上手くなるにはPDCAサイクルを回すのが良いらしい、と知った所で「で結局PDCAサイクルを回すって何すればええねん!」という謎が浮上する訳です。これに関しては正直な所、プレイヤーの実力やプレーしている機種によってやるべき事は千差万別であり、統一的に「これだ!」というのを示す事はまぁムリです。

 

そこで「オンゲキの理論値埋め」を1つの例に挙げ、「自分が普段何を考えながら音ゲーをプレーしているか」というのを紹介してみます。ここで重要なのは今から自分が書く事をそのまま真似する事*1ではなく、「本質を抜き出し、普段の自分のプレーに活かす事」*2です。

 

 

 

ここで少し私事になるんですが、自分自身いわゆる単曲粘着と元々無縁な人間でした。そのため、普段から「数百回かけてある曲の理論値まで頑張れる人って粘着中何考えて音ゲーしてるんだろう?」*3という疑問がありました。しかし、社会人になって音ゲーをするお金に困らなくなって「100回単位の粘着をして単曲理論値まで頑張る」という練習を始めてみると、少しだけ「粘着して成果を出す方法」が少し見えてきたような気がします。今回は過去の自分と同じような疑問を持っている方の参考になれば幸いです。

恐怖!AstrøNotes.(MAS)11回1落ち男!

 

 

 

・Plan

まずは目標設定です。今回の場合だと、「オンゲキで14+の理論値を増やす」という事になりますね。もっと一般的に言うと、「~という曲で~点以上のスコアを出す」*4という感じになるでしょうか。「目標をどうやって立てるか?」という話もあるのですが、今回の話の肝とは少し逸れるのでこれはまた別の機会にでも。

 

 

・Do、Check

この2つは両方ともゲーセンでやっている事なので1つにまとめてみました。Doは簡単ですね。実際に目標の曲をやってみて、「どんな感じかな~」と様子見するだけですね。

 

重要なのはCheckです。自分の場合、新しい理論値を狙う際に気にしている事は主に「各配置の勝率」「現状の勝率で理論値が出せそうか?」の2つになります。

 

まず1つ目について。同じ曲を何度もプレーしていると「ここは理論値狙いで鬼門になりそうだな」とか「ここは別に何も考えなくても光りそうだな」というのが分かってきます。人間の集中力は有限なので、前者と後者なら前者の方に集中を割いた方が良い訳です。

ラストに最難所が来る譜面は本当に難しい(larva(MAS))

次に2つ目について。まず理論値が出せそうと判断した場合は簡単で、出るまでやれば良い訳です。いわゆる「噛み合い待ち」っていう状態ですね。

 

難しいのは「現段階では理論値を出すのは厳しそうだな」と判断した場合です。この場合は「難所の勝率を上げて全体的に底上げする」「難所以外の勝率を上げて運ゲーをする回数を増やす」という2つの選択肢があります。*5この場合はCheckにて勝率の上げ方を考えていきます。

渦状銀河のシンフォニエッタ(MAS)のお祈り地帯(本当に苦手なので)

ところで理論値が出せそう、出せなさそうの判断ですが、粘着中のメンタルに関わるので結構重要です。理論値出せなさそう、という判断をして結果的に運良く出るのはまだラッキーで済むので良いのですが、理論値が出る、という誤った判断で実は理論値が出そうにない曲を噛み合い待ちだと思って粘着していると「理論値出せるはずなのに終わらない……」となって結構精神的に来ます。という訳で「理論値出せるかどうかの判断は少し厳しめにしておく」位がちょうど良いのかも。

 

 

・Act

Checkの所で「今の段階で理論値を出せそうにないな」と考えた場合に何をするか?という事ですね。*6

 

一番手っ取り早いのは「譜面に対する『意識』を変えてみる」というものです。意識、というとあまりにふんわりした表現ですが、「ここはFAST出しやすいから少し遅め意識」だとか「入りの配置だけめちゃくちゃ難しいから1ノーツ目に集中」とか「ここはリズムキープが大事なのでPのFAST/LATEをガン見する」とか色々ありますね。

最近ではプレー中の「意識」を忘れないようにこまめにメモする習慣をつけています

また、譜面の「意識」というのは粘着をしすぎて癖*7がついてしまった場合にも有効です。

まぁ見えてるから癖つく訳ないと思ってたら普通に押せなくなりかけて危なかったです

上の画像はAstrøNotes.(MAS)の休憩前の乱打ですが、「単に交互配置である」という事だけしか見ていないと、乱打の配置に規則性がないため癖がつきやすいんですね。

 

そこで、「乱打の最初の7ノーツはきちんと見て、その後の左緑からの乱打は内側4鍵配置として認識する」*8という方法を取る事にした結果、安定するようになりました。

 

この他にも、オンゲキの場合はですが「譜面の読み替えができないか検討してみる」というのも有効です。*9

例えばハンドスピードに自信があるならXevel(MAS)終盤にある青赤青24分階段は交互読み替えが可能です(結局理論値出した時は見たままでしたが……)

 

 

・おわりに

という訳で今回は「オンゲキで新しい理論値を狙う場合」というのを題材にしてPDCAサイクルを回すやり方の1例を紹介しました。とは言ったものの、実際にはこれらを完全に意識している事は少なくて、漠然と「どうやったらもっと上手くなるかな~」という事を試行錯誤しながらその過程で↑と似たような事をやってます、と言った方が適切かも。

 

今回の記事を読んで「そこまでして真面目に音ゲーする必要あるか……?」と思われる方もいるかもしれません。その感覚は実際正しいと思いますし、自分でもそう思う時がたまにあります。

 

正直な所、真面目に音ゲーをやっている自分自身に酔っている所がないかと言われたら嘘になります。それでも、その結果として音ゲーが上手くなるならそれは別に良い事なんじゃないか?とも思う訳です。自分自身を騙してやる気にさせるのも1つのやり方で良いんじゃないかと。万人が真面目に音ゲーをやるべきだとは微塵も思いませんが、もし音ゲー頑張りたいな、と思っている人は参考にしてみても良いんじゃないでしょうか。

 

では今回はこれで。

 




 

*1:これだと自分と同じ機種、同じ実力帯の人しか参考に出来ませんよね

*2:世に多数存在する上達論を吸収する上手さ、というスキルは上手くなりたいならかなり重要だと思います

*3:まさか本当に全て運ゲーしている訳ではあるまい

*4:今回は"単曲粘着"という事象に絞ってPDCAサイクルの回し方の話をした方が分かりやすいのでこうしてます。実際にはこれに収まらない目標の立て方も存在します

*5:もちろんPlanの段階での目標設定が厳しすぎる、という場合もありますが今回は割愛

*6:理論値出せるという判断をした場合、あとはやるだけなので……

*7:音ゲー用語で、きちんと見えていない譜面を何となくで押し続けた結果、指が間違った押し方を覚えてしまう現象。音ゲーマー最大の敵。

*8:その後の赤青同時×2は光っているのできちんと譜面を認識する必要がない

*9:と言うかオンゲキはそういうゲーム性だよね