やまそうの音ゲー紀行

音ゲーに関する幅広い話題について書きます(上達論多め)

音ゲーの対人戦で勝つ方法

 こんばんは、やまそうです。鬼のような暗記量の試験からようやく解放され、数日前から夏休みに入って時間ができたので、久しぶりに記事を書いてみようと思います。

 今回のテーマは、タイトルにもある通り音ゲーの対人戦で勝つ方法となります。近々東大の音ゲーサークルB4UTとの交流戦もあることですし、せっかくの機会ですので自分なりに考えた戦略をまとめておこうと思います。

 

1: 導入

 まず、前提となる条件についてです。ルールは自選曲と他選曲の合計点勝負であるとします。(課題曲が設定されている場合は、「練習してください」としか言えないので…) また、自分のACメイン機種がボルテなので今回はボルテの話で例えさせていただきますがご了承ください。

 このルールだと、「他選曲でいかに耐えるか」「自選曲でいかに刺すか」という2つの点が勝つために重要であると言えます。The 8th KACの解説でも「攻撃とガードが大事」みたいな話がありましたがまさにその通りですね。という訳で、ここからこれら2つの点に分かれて話をしていきます。

2: 他選曲での耐え方

2-1:  出来るだけ苦手な曲、未プレイ曲を作らない

 この対戦形式で最も恐れるべきことは、「他選曲で逆転不可能なレベルの点差をつけられること」です。例えば、他選曲で20万点差をつけられて、自選曲が高々10万点程度しか差がつかないような曲であったら、その瞬間に自分の負けが確定してしまいます。このようなことを避けるために、苦手曲はできるだけ減らしましょう。と言って減ったら楽なんですけどね…実際にはそうは行きません。そこで、「投げられたら致命的となる曲」だけでもそれなりのスコアを出しておきましょう。例えば、18のSが8割方埋まっているような人が970くらいのスコアしか出ない曲を持っているとします。もし対戦相手がその曲を投げてきた場合、大きな点差がつくことが予想されます。そのため、この場合なら最低でも980くらいは出しておきたいですね…Joyeuse(VVD)の悪口はやめるんだ

 そして、苦手な曲を作るよりも危険なことがあります。それは未プレイの曲を作ることです。

 

f:id:VIVACE0319:20190803215809j:plain

↑ こういう状況は非常に危険(一番下が自分です)

 もちろん、初見で十分対応可能な曲であればいいのですが、そうではないもの、特に複雑な出張つまみがある、激しいソフランがあるといった曲は未プレイのままだと大ダメージを受けます。実際問題、今のボルテは曲数が多すぎて、特定の難易度だけに限定したとしても全て触ることが困難になっています。Lv18だけでも280譜面くらいあるそうですし…そこで、これらの「初見だと確実に詰む曲」だけでもやっておくことが重要です。えっ、ポリブレみたいな現状解禁不可能な楽曲を投げられたらどうすればいいかって?その時は"笑顔"になりましょう…

2-2: 高難易度を得意にしておく

  これはある程度上級者向け(後光暴龍天~)のアドバイスになるかもしれません。上級者同士の対戦になると、低難易度を投げてもまず差がつきません。例外はもちろんありますが… Gate of Atlantis(EXH)とかShe is my wife すーぱーアイドル☆ミツル子Remixちゃん(EXH)とか…

 ここで、対戦相手側の視点に立って考えてみましょう。相手は自分との差をできるだけ大きく広げたいので、より安全に大きな点差をつけられる曲を選んでくるはずです。これが前述の「苦手曲を作らない」ということとも関わってくるのですが、対戦相手(自分)がこれといった苦手曲を持っていないとすると、地力が上回れば18よりも20の方が安全に点差をつけられます。例えば、18を投げて992vs995となったら3万点しか差がつかないのに対し、20を投げて970vs980となれば、10万点もの差をつけることができます。さらに、前者では自分のケアレスミスによって自選を刺しかえされるリスクがつきまとうのに対し、後者では少々自分がミスしたとしてもそのようなことは起こらないでしょう。

 裏を返せば、20が苦手だとその曲を投げられた瞬間に詰みます。そのため、20をある程度できるようにしておくことは非常に重要です。では20をできるようになるには20をやり続ければいいのか?となりますが、そういう訳ではありません。ボルテのような正規系オプション前提のゲームでは、癖がついた場合に回避する方法がその曲を放置する以外に存在しません。癖は「認識をサボろうとする際に、見えてないのに押して間違った押し方が身についてしまう」現象であるので、高い譜面認識力を要求する20は非常に癖がつきやすいと言えます。そのため、20が出来るようになるには、19をしっかりやる、19が出来るようになるには、18をしっかりやることが大切です。ようは「地力は正義」ということですね。

3: 自選曲での刺し方

3-1: 得意曲の見つけ方

 ここからは自選曲の選び方について考えていきましょう。自選曲を考える上で、最も強力なのが「何らかの理由(曲もしくはキャラクターに対する愛とか)である曲だけ異常にやり込んでいる場合」です。この場合、同地力帯のプレイヤーからは考えられないような高いスコアを出すことが多いので、ほぼ確実に対戦相手へ刺さります。そのため、もしこういう楽曲を持っているならばそれを投げるのが正解でしょう。

 とはいっても「自分といったらこれ!っていう程の武器曲を持ってない…」という方も多いと思います。そこで紹介したいのが、このツールです。

SDVX 課題曲ジェネレータ

 https://myamyasdvx.herokuapp.com/

 このツールは、

SDVX V スコアツール (β)

https://nearnoah.net/

と連動しており、下のスコアツールに自分のスコアを登録した後に、上のページでスコアツールのユーザー名を入力すると、自分がスコアツールに登録されている集団の中で上位何%かを表示してくれます。このツールを使って、一発で安定したスコアを出せるかどうかとも相談しながら自選曲を決めていきましょう!

 

f:id:VIVACE0319:20191115223744j:plain



↑例として自分の得意曲を載せてみます

 3-2:対戦相手の苦手曲を探そう!

 ここからは下の画像のような話になります。

 

f:id:VIVACE0319:20190803235541j:plain

↑「いつかみのれば」めちゃくちゃ面白いからどうか皆さん読んでください 

 つまり、俗に言われる"根暗"のやり方ですね。まずは、対戦相手が分かったら、その人物のTwitterアカウントを探しましょう。対戦相手が鍵垢ということもありますが、大体の場合アカウントは簡単に見つかります。次に、その人が上げているリザルトのプレイヤーネームを調べましょう。これを公式サイトで入力して、対戦相手と一時的にフレンドになります。ルテの公式サイトでは、フレンドとスコアを比較できる機能があるので、相手のスコアが筒抜けになります。ただ、例外的に相手がプロフィールの公開設定で、「楽曲データ」の項目を非公開にしている場合は、表示されません。そのため、対戦直前だけはアクティブライバルの方の了解を得て「楽曲データ」の項目を非公開にしておきましょう。また、スコアを根暗した後にフレンドを登録したままにしていると、逆ライバル一覧から自分が根暗したことがバレてしまうので、フレンド登録は後ですぐに切っておくようにしましょう。

 では次に相手のスコアが非公開だった場合にどうするか、ということについて考えます。この場合は、地道にTwitterから苦手曲の手がかりを探すしかありません。この時に有効となり得るのが、「難易度表の画像」です。音ゲーマーの中には、クリア埋め、もしくはスコア埋めをする際に、クリア、もしくはスコア難易度表の画像を塗っている人がいますよね。そういう人の場合、塗られていない曲を苦手としているということなので、そういう曲を投げると刺さると考えられます。逆に、自分が普段からそのような画像を上げていると、そこから苦手曲の情報が割れてしまうので、対戦前に一通り削除しておいた方がいいかもしれません。(そこまでするか?という話はありますが…)

4:まとめとちょっとした宣伝

 ここまで色々と書いてきましたが、一番重要なことは、自己べが高いかどうかと対人戦で勝てるかどうかは別物ということです。自分は上手い人には2種類いると思っています。片方は粘着して高いスコア、もしくは理論値を出す事に長けているプレイヤー。もう片方は安定して高いスコアを出せるプレイヤーです。この場合だと、対人戦には後者のタイプのプレイヤーの方が強いと言えます。さらに言うと、対人戦では純粋な地力だけではなく、"根暗"のような盤外戦術(筐体外戦術…?)も問われます。交流戦では「交流」が目的なのはもちろんですが、たまには勝つことに徹底的にこだわってみるのもどうでしょうか。とは言えど、勝ちにこだわりすぎて弐寺で言うところのDAY DREAM(N)を投げるような行為はやめた方が良さそうですね…友達をなくしかねないので…

 ~ここから宣伝~

 8月9日、コミックマーケット1日目"い14a"において、サークル「感謝」の2冊目となる「もっと!#BMSがうまくなる本」が頒布されます!自分も「地力停滞時のモチベーションの保ち方」というタイトルで寄稿させていただいております!上手い人が書きまくった結果、「記事の執筆者は全員発狂皆伝以上」とかいうパワーワードが誕生しました。正直自分がこんな凄いとこに記事出していいんか…?ってなってます。ただその分、記事の説得力が段違いで強いです。また、記事だけではなくイラストの方もめちゃくちゃ可愛いので、是非当日お買い求めいただければと思います!

f:id:VIVACE0319:20190804000752j:plain

f:id:VIVACE0319:20190804000812j:plain