やまそうの音ゲー紀行

音ゲーに関する幅広い話題について書きます(上達論多め)

【SOUND VOLTEX攻略】P埋めは上手くなるのに必須?

明けましておめでとうございます、やまそうです。今年もよろしくお願いします。

ところで、皆さま年末年始どのようにお過ごしでしょうか。自分は年末にRTA in Japanの配信を観てたら時間が一瞬で溶けました。アーカイブyoutube上で公開されているので、気になった人は是非。個人的にはスーパーモンキーボールと夏色ハイスクルのRTAがおすすめです。しかしRTA走者って1F技を当たり前のように決めるの本当に凄いですよね…音ゲーの素質がありそう

あとは早くクリアするためにはどんな手段でも使うので、バグ技を当たり前のように使うので、そこも見どころの1つです。RPGツクールを起動してエンディングを呼び出したりとか、"無"を取得して特定の座標に投げたら、ラスボス前にワープしたりとか。(は?)

 

雑談はこれくらいにして、今回のお題は「ボルテを上手くなるのにP埋めは必須か?」というものになります。この話は割と上位プレイヤーでも議論が分かれるところではないかと思います。

ちなみにこの事について書こうと思ったのは、以下の配信を観て自分なりに考えをまとめてみようと思ったからです。KACや天下一の出場経験者が喋っており、非常に参考になるので是非観ましょう。

https://www.youtube.com/watch?v=HGFaqg_w_PE

ここで一つ注意を付け加えておきます。SOUND VOLTEXというゲームは、いわゆる「理論値ゲー」です。つまり、最終目標が「PUCを出す事」になります。そのためKAC出場クラスの上位プレイヤーになると、自己ベストを更新するために"P埋めをせざるを得ない"という状況が発生します。今回はそのようなケースは考えません。想定している地力帯としては、後光暴龍天~VF20.50くらいになります。

1: P埋めをする場合

 メリット1: "確実に光らせる"という意識がつく

これは上の配信でも話されていた事になります。Pではなく、"一定以上のスコアを狙う"というプレーをしていると「ニアが出るような餡蜜」を使う事があります。しかしこれはあくまで一時しのぎに過ぎないため、最終的にPを狙う段階になった時に詰まってしまいます。P埋めをする場合このような妥協が許されないため、譜面と向き合う事が上手くなります。(後述の譜面研究の話とも関連してきます)

メリット2: "譜面研究"が上手くなる

ボルテでは、多かれ少なかれ「回数を積まないとどうにもならない譜面」が存在します。ソフランしまくる曲とかつまみ譜面とかが代表的ですね。そういった譜面はやはり譜面研究の経験値がある人の方が有利であると言えるのではないでしょうか。

メリット3: 色んな曲に出会える

これはボルテの上達とは少しだけ離れた話になります。P埋めを始める人は基本的に低難易度から触り始めるため、触ることになる曲数が必然的に多くなります。中には、春色ポートレート(EXH 7)から始めたという猛者もいたりとか…

音楽ゲームの魅力の一つとして、「色んな音楽に出会える」というのが挙げられると思いますが、下埋めをしているプレイヤーはその点でボルテをより楽しめていると言えると思います。初心者に「低難易度の事なんて分からねー」って言ってる人より、「おすすめの曲・譜面はこれだよ」って教えてあげられる上手い人の方が自分はかっこいいと思うんですよね。ちなみに自分は分かりません。

デメリット1: 高難易度譜面が手薄になりがち

P埋めをメインとしていると、高難易度譜面を触る機会が必然的に少なくなってしまいます。そのため、19や20でどうしても同程度の地力のプレイヤーに比べて弱くなってしまうのではないでしょうか。19や20は地力不足の状態で挑むと特に癖がつきやすいため、「今やる必要があるか?」という問題はあると思いますが…

デメリット2: 膨大な時間とお金が必要

これはメリット3の裏返しみたいなものですね。ボルテに収録されている楽曲数は凄い勢いで増加しています。SOUND VOLTEX譜面保管所さんによると、Lv15は327譜面、Lv16は422譜面、Lv17は461譜面も存在するそうです。これら全譜面を1回ずつプレーするだけでも、400クレ以上かかります。しかし、上の配信でもこの事について言及されており、「地力上げるためにP狙う必要がある曲を絞れたらいいよね」みたいな話もあったりとか。

2: P埋めをしない場合(18以上の995埋め、998埋めなど)

メリット1: 高難易度譜面にしっかり時間を割ける

P埋めをしない場合、プレーする曲のレベル帯は大体18~20となります。これはKACにおける、自選曲として選曲可能なレベル帯と一致します。そのため、「将来的にKAC出場を見据えてボルテをやっていきたい!」という人にこのプレースタイルは適していると言えるでしょう。とは言えど先程も述べた通り、19以上は下手に粘着すると一瞬で癖をつけてしまうので主に18から詰めていくのが良いでしょう。

メリット2: 経済的

P埋めをする場合のデメリットの逆になります。現在、Lv18以上の譜面は390譜面となっており、Lv15~17の譜面数の3分の1程度で済みます。そのため、「下から埋めていくほどお金がない…」という人でも安心ですね。

それだけではありません。P埋めをしている場合、1-0を踏んだとしても、0-0にする必要があります。この過程で地力は上昇していると言えるのでしょうか?対人戦のことを考えると、本番一発勝負でPが出ることは滅多になく、自己べが1-0の人とPの人が戦ったところで差が出るとは考えづらいです。このような点でも、時間の節約になると言えるでしょう。逆に、P埋めをする人は「この曲は絶対に終わる!」という1-0と「これは1-0が結果的に出ただけでP狙うのは厳しいな…」という1-0を見極めることが重要だと思います。

自分はPを出すことを「一種の自己満足」であると考えています。別に「それが悪い!」とかではないので誤解しないでください。安定してそれなりのスコアが出せるなら別に自己べがPでなくても良いと思っています。"それなりのスコア"を出すためにどれくらいの自己べまで許容されるか、という問題はありますが…少なくとも998を出すのは必須ラインであると考えています。

メリット3: "地力で潰す"という意識がつく

これがP埋めをしない場合の最大の長所であると思います。裏を返せばデメリットになるのですが…(後述)

自分の経験上、P埋めをしない人は譜面研究をそこまでしません。明らかに一か所だけつまみが難しいとかだったら簡略化を覚えたりしますが…ガチガチに運指を組んだりとか、光る餡蜜を考えたりする事は少ないように思います。

P埋めをしない人達は見えた通りに押そうとするんですね。自分はこの"見えた通りに押せる"という力を非常に強力だと思っています。餡蜜を組む場合、ボルテの判定幅に合わせてズレて押しているため、よほど安定して通せる押し方でない限り「これで本当に光るのか…?」という"迷い"が発生します。一方、見た通り押す場合は自分の目を頼りにして正確に押しているため何も考えずに通すことができます。(分かりにくい説明ですみません…)

もう一つ考えてみましょう。ある譜面に対する上手さは簡単に考えると、(元々の譜面認識力)+(譜面研究度)で表されると言えます。元々の譜面認識力があまり高くない人は、譜面認識力が高い人に比べて、同じパフォーマンスを出すためにより譜面研究をする必要があるという訳です。そこで、大会の場での事を考えてみましょう。大会で投げられる可能性のある曲は膨大な上、緊張状態でそれらの曲をプレーする必要があります。この時、譜面研究に頼りすぎている人は本番の緊張で覚えていたはずの運指が頭から抜けた時にリカバリーするのが難しくなってしまいます。ようは「できるだけ脳の記憶容量を食わないようなプレーをしよう」という事ですね。

デメリット1: 局所難譜面に弱い

譜面を見て押せた方が強いとは言え、当然限界はあります。そこで、「その譜面を見て押せるようになるために必要な地力をつける労力」と「譜面研究に必要な労力」を天秤にかける必要が出てきます。この時、譜面研究もしくは回数を積んだ方が有効な譜面が出てくるのですが、その1つが「局所的に極めて難しい譜面」になります。自分は"一発芸譜面"なんて呼んでたりします。最近の例だとKAC綺羅コース2曲目のCross Fireが挙げられると思います。

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↑マジで何?????

上の写真は最後に飛んでくる例のアレですが、なかなか見た通り押すのが難しいですね。視認性もめちゃくちゃ悪いですし…こういった譜面はどうしても回数を積んだりすることで慣れるしかありません。ちなみに道中も余裕かと思いきや普通につまみが抜けたりするので厳しかったりします。Cross Fire代行業者募集してます

3: で結局どっちが良いの?

ここまでP埋めをする場合としない場合のメリットとデメリットについて書いてきましたが、結局どっちが良いのでしょうか?自分の意見ですが「絶対的な正解はない」と考えていますというより、人それぞれの理想とする"上手い人像"によって変わってくると思います。「クリアメダルをPマークでピカピカにしたい!」という人であればP埋めをするべきですし、「高難易度で安定したスコアを出せる、大会志向のプレイヤーになりたい!」という人であれば高難易度を優先するべきでしょう。

いずれのプレースタイルで上達するにしても、重要なことが一つあります。それが「プレースタイルを一貫させる」という事です。どうしても人間というのは意志力が弱いので、集中力が切れると惰性で音ゲーしてしまいがちなんですよね。それを防ぐために、大枠として「P埋めをするor995、998埋めをする」というのを持っておく必要があります。その上で、「今日はこの曲をP出す」「今日は18平均を~点まで上げる」といった小さな目標を立てるとより良いでしょう。

当たり前ですが、音ゲーは惰性でやってても上手くなりません。音ゲーが上手い人(成長速度が速い人)は多少なりとも頭を使っています。今後ボルテに限らず、そういった事をこのブログで書いていけたら良いな~と思います。

それでは~