やまそうの音ゲー紀行

音ゲーに関する幅広い話題について書きます(上達論多め)

【オンゲキ】初見はAWESOME PLAY間違いなし!人に投げたいオンゲキ面白譜面10選

どうも、やまそうです。

 

ここ1ヶ月くらいでO.N.G.E.K.I. Memoryのアップデートが響いたのか、オンゲキに興味を持ってくださる音ゲーマーの方をよく見かけるようになりました。特に自分の周りを見ていると「他機種がめちゃくちゃ上手い!」みたいな方が多いので、譜面によってはいきなり14とか14+でSSS~SSS+を取ってしまうんですね。

これはなに?

そこで、性格が悪い自分はそういう人達に向けて「"オンゲキ"が上手くないと出来ない譜面」を投げたくなっちゃうんですよね。という訳で、今回は「オンゲキに慣れていない人が初見でプレーすると大変な事になる*1譜面」を10曲紹介していこうと思います。

 

① 涙隠しておんな道(MAS12)

Spring Memoryフォルダで解禁できる、九條楓さんのソロ曲ですね。演歌、というのは音ゲーのジャンルでは結構珍しい気がします。

ディスイズトラボゥ!!!デレレン! ドゥンドゥドゥドゥドゥ・・・ヒュルルルルルルル デレテテデレテテドゥンドゥドゥドゥドゥ・・・ズッチチチッドト ゙ゥルルル

肝心の譜面ですが、演歌を意識して花吹雪のような弾幕が降り注ぎますここまで難しい弾避けはLv12の譜面ではほとんど登場しない*2ため、オンゲキの弾避けに慣れていない人が見ると面食らうと思います。

Lv12でこの弾避けはかなり酷だと思います

これに加え、サビで繰り返されるBPM112の16分緑5連打が絶妙な速度をしていたり、左右に振りすぎると被弾してしまうにも関わらず、左右のベルを回収しないといけない地帯などがあったりと、理論値難易度に関しては現行の紫Lv12の中では最強クラスなのではないかと思います。

この手の配置は慣れるまでかなりストレス……

 

② 彗星ハネムーン(MAS12+)

ナユタン星人さん作曲の有名ボーカロイド楽曲です。この譜面最大の特徴は、「最初の全押しと最後の全押しを除き、鍵盤が緑にしか降ってこない」という点にあります。

緑にしか降ってこないのは、恐らくPVの背景が緑色な事に起因しています

では「1レーンにしか鍵盤が降ってこないから簡単なのか?」と言われるとそんな事はありません。この譜面では左の壁を右手で、あるいは右の壁を左手で取らないといけない、いわゆる「出張」と呼ばれる技術が要求されます。この動きは通常の壁の取り方に比べて腕の移動距離が増えるため、慣れるまでは苦戦する方が多いのではないかと思います。また、これに加えて鍵盤ノーツにくっついているガイドレーンがかなり動くので、それに惑わされて違う場所を叩いてしまうという事もあるかと思います。「本来鍵盤がある場所と違う所にノーツが降ってくる難しさ」というのはオンゲキの醍醐味の1つではないでしょうか。

8OROCHI(MAS14)の終盤。赤を叩けば良いだけだが、見た目の数倍難しい

 

③ HELLO,SOFMAP WORLD(MAS12+)

2022年のエイプリルフール企画にてソフマップコラボ(!?)が行われ、その際に収録されたソフマップ店内BGMを光吉さんが歌唱したバージョンです。(!?!?)

高瀬……嘘だよな?

譜面についてですが、エイプリルフールらしく(?)、ジョークのような譜面になっています。配置の多くが既存譜面から引用されているのですが、歌詞と引用譜面が対応する形になっており、例えば「自由の似合う~♪」ではFREEDOM DiVE (tpz Overcute Remix)(MAS)が、「地球を回す~♪」では回レ!雪月花(LUN)という感じですね。そして極めつけが、「心と心を響かせ合って♪」で心(MAS)の譜面を2回も引用している所になります。特に2回目に至っては、光っているとはいえLv14である元譜面の難所がほぼそのままの速度で飛んできます。

Lv12+で置いて良い密度じゃない

ちなみに余談ですがここまで危険な譜面をしているのにも関わらず、テクニカルチャレンジ*3の対象曲だったそうです。なんで????????

ソフマップも大概だけどMEGATON BLASTがいるのもっとやばい

 

④ 天狗の落とし文 feat. ytr(MAS13)

音泉さんの「風神少女」の東方アレンジです。他機種の話になりますが、この曲はSOUND VOLTEXにおいて印象的なつまみ譜面をしていた事もあり*4脳トレ譜面」の印象を持つ方も一定数いると思います。

 

実際にオンゲキの譜面もそれを意識してか、かなりの脳トレ譜面となっています。特に、中盤以降では「レバーを押すのではなく引いて取る配置」が頻発します。オンゲキの譜面のレバーは多くの場合押して取るように作られているので、慣れるまでは脳がこんがらがる事でしょう。しかし一度理解してしまえば一気に伸びるタイプの譜面なので、出来るようになればオンゲキ特有の楽しさを味わえるのではないでしょうか。

実は終盤の視覚攻撃も強烈

 

⑤ しゅわスパ大作戦☆(MAS13)

"さーて 恋の弾幕ごっこ はじまるお~っ"

恋の弾幕ごっこが始まった結果……

という夢を見ました。

 

冗談はさておき、この譜面ではサビからいきなりLUNATIC譜面のような弾避けを要求されます。オンゲキに慣れていない方が初見で対応するのは結構厳しいと思うので、あらかじめ大まかに避けるルートを考えておくのが良いでしょう。

 

また、「普段のレーン速度が速すぎて弾が見えない!」という場合は弾を避けるためにハイスピを普段より落とす方法も有効です。自分も普段のハイスピが14.5と速めなので、ケロ⑨destiny(MAS12+)おやすみのうた(MAS13)などで理論値を狙う際にこの方法を使いました。

 

⑥ Burning Steel Inferno(MAS13)

Wonderland Warsとのコラボイベントで追加された水野健治さんとKaiさんの合作曲ですね。この譜面の特徴は、「両レーンの端以外から壁ノーツ*5が生えてくる事」です。

 

この曲が収録された当初は基本的に壁ノーツは両端からしか出てこなかったため、どういう腕の動かし方をすれば良いのか混乱するプレイヤーが続出しました。しかし動きさえ理解してしまえば音ゲー的な難しさは控えめなため、収録当初は13+でしたがbrightにて13へ降格となっています。

ここで勢い良く左右からレバーを挟み込んだプレイヤーは数知れず……

ちょっとした余談。作曲者の片割れである水野健治さんですが、オンゲキだと「μ3」、CHUNITHMだと「祈 -我ら神祖と共に歩む者なり-」maimaiだと「≠彡"/了→」と3機種でボス曲の製作に関わっているため、ボス曲アーティストの印象が強い方が多いと思います。しかし、オンゲキには穴山さんとの合作で「夏色花火」というボーカル曲を書き下ろされています。アーティスト名の圧からは信じられないくらいゆったりして非常に良い曲なので是非聴いてみてください!

www.youtube.com

 

⑦ 卑怯戦隊うろたんだー(MAS13)

シンPによる往年の名曲です。この記事を書くために何年前の曲か調べていたのですが、ニコニコ動画に投稿されたのが2007年11月28日だそうです。往年を通り越してもはや化石では??????

 

譜面についてですが「卑怯戦隊」のタイトルにもあるように、ありとあらゆる手段を使ってプレイヤーを引っ掛けようとしてきます。具体的にはざっと以下の通り。(書き漏れているのがあるかもしれません)

・ロングの終点にベルと見せかけて弾

・「卑怯」の文字をした弾

・フリック操作の直後に自機がある場所に弾(そのためフリック直後にレバーを逆方向に払う必要がある)

・右手で壁、左手でレバーを操作する形の出張

・押すのではなく、引く形のフリック

・鍵盤の上にベルが置いてあるタイプの誘導と見せかけて弾

・13にあるまじき6鍵配置

・左右壁同時押しをしながらの左赤右青の同時押し

 

以上のように初見殺し配置だらけなので、オンゲキにある程度慣れたプレイヤーですら初見はボコボコにされます。この曲をオンゲキ初心者に勧めている人を見たら、確実に悪い人なので気を付けましょう。

汚いなさすが卑怯戦隊きたない

 

⑧ 音弾超人ゴリライザー(MAS13+)

「音弾超人ゴリライザー」という架空のアニメの主題歌という体で2015年に公開された楽曲です。なんと架空のアニメにも関わらず、ホームページが存在します。気合い入りすぎでは???そして、ゴリライザーは何taniさんなんだ……*6

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譜面の方ですが、歌詞に忠実なままドヤバい配置が降ってきます。

手首皿カッター(左青を手首で押さえ、フリックを皿に見立てる事で手首皿を再現している)

2356ビーム(2356-147のデニムをしたベル配置)

譜面で文字を書こうとしないで

余談ですが、先程紹介した「卑怯戦隊うろたんだー」と「音弾超人ゴリライザー」は戦隊繋がり、という事で同じ回のアップデートで追加されています。この回のアプデあまりに危険すぎる。

告知をリアルタイムで見ていた時は爆笑しました

 

⑨ 足立オウフwwww(MAS13+)

CHUNITHM AMAZONにて追加され、オンゲキ brightで移植された「笑う門を曲がる」の楽曲です。CHUNITHMにおける担当キャラの新井桃子は自宅警備員*7という設定があるため、楽曲の方もネットスラングが多用されているのが特徴です。*8

 

ちなみに、サウンドトラック情報にて山岡晃(AKIRA YAMAOKA)氏がこの楽曲に関わっている事が明らかになっています。氏の楽曲といえば○th style表記だった時代のiidxをプレーされていた方々なら馴染み深いのではないでしょうか。

www.youtube.com

 

譜面についてですが、終盤では見たまま押すと13+を明らかに逸脱するような8分同時押しが続きます。

見たまま押せば14に両足突っ込むくらいに難しい

しかし譜面をよく見てください。実はこの譜面、ほぼ全ての同時押しが同色を含まない3つ以下の同時押しで構成されています。言い換えれば、ほぼ全ての箇所で片側全押しをする事によって問題なく光らせる事ができます!このように、オンゲキの譜面では「一見非常に難しいが、工夫する事で大幅に易化する配置」というものが存在します。それを探してみるのもまた、オンゲキの楽しさです。

 

ちなみに、「どれくらいのBPMまでなら全押しが通るのか」という事についてはけにちのさんが書かれたこちらの記事がとても参考になるので貼っておきます。

kennichino.hatenablog.jp

 

⑩ 霧の書斎(MAS14)

igel氏によるオリジナル楽曲です。氏はCHUNITHMの「暗晦にハイライト」やオンゲキの「Diamond Dust -crystal piano Arr.-」などの楽曲を提供されていますが、その正体は謎に包まれています。

 

しかし、一節によるとigel=m@sumi氏なのではないか、と言われています。m@sumi氏が提供している楽曲に曲調が類似しているのもありますが、igelがドイツ語で「ハリネズミ」を意味する事、そしてm@sumi氏は「∞magic」というCDに「可愛いハリネズミという楽曲を書いている事などからこれが事実である可能性は高そうです。

ちなみにクロノサークルのPVにも「igel」の名前が確認できます

譜面についてですが、通常の譜面は鍵盤が置いてある場所とレバーの動かし方がある程度似たような形を取るのに対し、この譜面では鍵盤の配置がレバーと逆の動きをする事が結構あります。*9これに加え、両端や中央の狭い範囲に自機を置く必要がある箇所があり、気を抜いていると簡単にコースアウトしてしまう点にも注意です。

霧の書斎はオンゲキーズの脳を破壊します。

 

・おわりに

今回は人に投げたいオンゲキの「ヤバい」譜面を10曲紹介しました。もしこれらの曲が未プレーの仲が良い*10オンゲキ勢がいれば、是非投げてみましょう。多分凄い顔をされます。

 

振り返ってみるととんでもない譜面ばかりでしたが、これらの譜面もまたオンゲキの面白さの1つだと思います。もしこれで興味を持った方がいれば、中難易度のイロモノ譜面を探してみるのも良いでしょう。と言うかこのゲーム収録曲のセンスが本当に良いのであわよくば全曲触ってください。お願いします。

 

それでは~

*1:いわゆるAWESOME PLAY

*2:わたしたち魔法乙女です☆(MAS)から全力で目を背けながら

*3:判定が厳しい状態で競うスコアタのようなイベントの事

*4:こういう所で音ゲー老人なのがバレがち

*5:正式名称は「SIDE」

*6:音ゲーの全国大会にその被り物で出場したらしいが……?

*7:いわゆるNEET

*8:また、カードメイカーで印刷できる「新井 桃子/秋の温泉ぼっち旅」というカードがえっちすぎて修正が入ったため、修正前のカードがネットオークションサイトにて高値で取引されていたとかされていないとか……

*9:このため、ステルスフィールド(フィールドの誘導が全く見えなくなるオプション)を使うと大惨事になる事が知られている

*10:ここめちゃくちゃ重要